こんにゃくライトセイバー

あさおきて ひるねして よるねた

ささやかな希望

疲れた……。毎日書いてる気がしますが、日に日に疲れが溜まっていくのを感じます。
口の中は口内炎だらけで、固いものが食べれなくなりました。
歩く速さが極端に落ちて、お年寄りに抜かされるようになりました。
朝起きた瞬間から頭痛で、夜になるほど吐き気を催すようになりました。


……
あーもう何でしょうね。
可愛い女の子とかになりたい……。


アイドルみたいな可愛さじゃなくて、愛嬌があるっていうか、町のみんなに愛されるみたいな感じで。


朝起きてから窓を開けて「うん!今日も良いことありそう」って、パンをくわえながら一人つぶやく。
一人暮らしなのに大きな声で「行ってきまーす!」って言う。
商店街を歩いてると八百屋さんに「お!のひ子ちゃん!今日も元気だね!」って声をかけられる。
「おはようごキャー!!」と、八百屋さんに大きく手を振ろうとして電信柱にぶつかる。
それを八百屋さんに爆笑されて「やー朝から眼福だわ。これ持ってきな!」と大根をもらう。
通勤カバンから飛び出た大根。電車の中でみんなに「何でカバンから大根?」と思われる。
「嬉しいけど、恥ずかしいよぉ!おじさん!」とか思う。


会社についたら守衛のおじさんにも挨拶。
「のひ子ちゃん、見たかい?昨日のドラマ」
「見ました!見ました!超ドキドキですよね!」
とか、話し込んであわや遅刻になりかける。


職場では自分から「おはようございます!」
仏頂面の部長が思わず「あぁ、うむ。おはよう」と返してから、しまった!という顔を一瞬する。
席につくと同期がこっそり「やったじゃない!あの挨拶を返さない部長に挨拶させるなんて!何日目だっけ?」「えへへー。56日目。部長だって悪い人じゃないんだよ」「あの親父がねぇ」みたいな会話をする。


お昼は仲の良い同僚と持参のお弁当。
「あんたのお弁当、いつも美味しそうなのよねぇ。仕事はできないくせに」「エミちゃん、酷いー」とか応えると、「さっきあんたがミスした罰よ。肉団子もーらい」「いやー最後の一個!」と、仲の良いやり取りをする。


仕事も定時にさしかかると、エミちゃんから「どうする?行く?」と飲みに誘われるも「今日はゴメン……。これが……」と、通勤カバンからはみ出た大根を見せて、まっすぐ帰る。


でも、まっすぐ帰るのにはもう一個理由があって、この時間に帰ると駅で一目惚れしたあの人を見かけることが多いって知ってるから。
案の定、見かけてこっそり「素敵……」なんて思っていると、そこを魚屋の次男に目撃される。
「のひ子、まだあいつに惚れてたのか!?まぁ頑張れよー」とか応援される。
でも、この魚屋の次男は実は僕のこと……じゃないや、私のことがほのかに好き。


最終的に次男から「よく分かんない顔だけの奴より、俺の方が絶対にお前を幸せにできる!何てったって、お前に蒙古斑があった時から見続けてるからな!結婚しよう」とか言われる。
すったもんだで二人は結婚するんだけど、その時次男は商店街のみんなから手荒い祝福を受ける。
そんなことを、私も当の次男もまだ想像すらしない平日の夕方17時。


暗くなる前に家についてさっそく料理に取りかかる。
19時ころには食べ終わって、毎日ストレッチをやろうとするんだけど、面倒になってやらない。
実家から盗んできたレコードプレーヤーで、何となく小さい頃から聞いていた可愛いらしいクラシックを流す。
そうこうしてるうちに眠くなってきて消灯。
寝るときに漫画みたいにムニャムニャ言うと、泊まりに来た友達に指摘されて以来、寝る前には「今日はムニャムニャ言わないと良いな」とか考えながら寝る。


そんな一日。
そんな平凡だけど、素敵な一日を可愛い女の子とかだったら送れると思うんですよ!
たまたま僕がムサイおっさんなばかりに!!ちくしょう!!