こんにゃくライトセイバー

あさおきて ひるねして よるねた

オフィス

確か。

昔、かっこつけて心理学の本とかを読み漁っていた痛い時期が僕にはあるんですが、その時「人は一日のうち、ほとんどの時間を妄想(本の中では白昼夢って書いてありましたが)している」というのが確か書いてあった気がします。
確か……。


それじゃあ一週間だったら、いつが一番妄想するのか?
僕は間違いなく土曜日です。
土曜日の朝起きて、ベッドの中でダラダラしているときです。
色んなことを考える、とろけるような蜜の時間。


皆さんはいつでしょうか?
無いなんて言わせません。あるでしょ?あるでしょ?


さて、そんな蜜時間に思い立ったんです。
そういえば職場が変わって良かったこともあったなって。
それはフロアの人が増えたこと。
前の職場は僕らの部隊しかいなくて、40人くらいの男たちが「あーでもない、こーでもない」ってやっていたむさ苦しい上に、悲しい職場。
そこが今度は他の部隊の人たちとも一緒のフロアになったので、一気に人の数が増えました。
当然女性もいるわけで、そういった視線もあるとソワソワするわけです。

 

てか、今日ようやく気が付いたんですが、これはあるんじゃにゃいか!?と。
噂に聞いていたあれがあるんじゃないか!?と。


オフィス・ラブ。


--説明--
オフィス・ラブ。
誰もが憧れ、誰もが成し遂げたことのない現代の神話。
90年代のドラマによく使われていたシチュエーション。
しかし2000年を超えた現代日本に、本当にそんな異常事態が発生する余地があるのか?
とりあえず、うちの職場でそんなことになってる人がいたら言いたい。
「働け」
と。

 

ちなみにこの説明部分はwikiの要約をそのまま持ってこようとgoogleで検索をかけてみたんですが、まさか川崎のソープランドの情報しか出てこなくて、自分で説明を書くはめになりました。
思わず川崎の方、ページ見ちゃったわ!
--説明終わり--

 

オフィスラブ!
いいなぁ!憧れる!
あれでしょ?
パソコンのモニタのところに赤い付箋が貼ってあったら「今日はOK」の日なんでしょ?
みんなには内緒だから、表玄関から出れなくて、いつも荷物の搬入口で待合せて帰るんでしょ?
ひゅー!

 

僕が一人で職場に残ってパソコンをカタカタしてると、背後から忍び寄って冷たいお茶とかをピタってつけてくるんでしょ?
「おつかれ」って。

 

彼女 「のひ太、昨日も泊まってたでしょ?そんな頑張ってる貴方にプレゼント!美女とご飯に行けます!」
僕 「んー今日も帰れないかもしれないんだ。ごめん」
彼女 「うーん、そーしたらー」
人差し指を立てて、僕の肩をグリグリと軽く突く。
彼女 「……私も泊まっちゃおうかなぁ」


ヤバい!はやく終わらせよう!や、待てよ。早く終わらせたら帰れちゃう。でも気が急く。仕事に身が入らない。てか、これ明日朝一で使う資料なのに。
って悶々としたいです。


彼女 「まーここで待ってるから。ゆっくり仕事してていいよ」
ここで一回区切って、
彼女 「夜は長いしね」
と、語尾にハートをつけて僕の仕事を待ってくれるんですよね?


どこかから見つけてきた小さな人形を動かしながらアフレコして「のひ太くーん。お仕事、がんばれー(裏声)」って応援とかしてくれるんですよね?
僕の机に置いてあった書類に目を通して「ふむふむ」とか言ってたのに、「難しくてわかんない」って投げ出すんですよね?
「待ってるよ」って言ってたくせに、10分後くらいには「飽きた。お腹すいた。まだ?」って言ってくるんですよね?
「あのねー仕事っていうのは時間をかければ良いってもんじゃないのよ」とか、椅子に反対向きにまたがるように座って、コロコロ滑りながら偉そうに言うんですよね?
で、僕は「仕方ない。明日、6時に出社して片付けよう」と計画を立て、静かにパソコンをシャットダウンし、「終わったよ」って優しく微笑みかけるんですよね?
「本当!じゃあご飯食べに行こう!!」って、彼女が最高の笑顔を見せてくれるんですよね?


職場に女性がいるっていうことは、こういうこともありえるんですよね?
ね?
…ね?
……ね?