こんにゃくライトセイバー

あさおきて ひるねして よるねた

長髪

あなたのお口の恋人、のひ太です。こんばんわ。
……出だしに特に意味はありません。


さて、昨日「爽やかなやつがモテるという定説が納得がいかない」って書きましたが、同じように納得がいかない話を聞いてもらえますか?
これも昨日書いた通り僕の恋の教科書は、もっぱら少女漫画でした。
母が本好きだったということがあり、家には大量の小説とともに漫画が買われていたので、自然とそれに目を通す機会が多かったのが一点。
もう一点は、僕の現実世界は良く晴れた日の湖のように凪いでいて、ラブイベント的なものは発生せず、少女マンガくらいしか恋のHowToを教えてくれるものがなかったから。
あれ?僕の主張に行く前に目から汗が……。


まぁそんなわけで、漫画が僕の先生でした。
その先生の話に出てくるヒーローたちは、みんな長髪。
たいていは目が隠れるくらいに髪の毛がのばされていました。
漫画の中に短髪の男性が出てきても、それは脇役か引き立て役で、「オレ、お前が好きなんだ!!」って言っても「だって、杉村のこと好きだけど、好きとかそういうんじゃなくて」て言われ、「ただの友達か……?」と聞いてみても頷かれ、「これからもか?」と今後に期待しても頷かれるのが関の山。

 

どー考えても、広海は高校上がって坊主にしたときよりも、後から伸ばした時の方がカッコいいと思うんです。
何が言いたいかっていうと、短髪=モテないという図式が、幼い僕の中には出来上がっていました。


ただ、うちの中学は前髪が眉や耳にかかることは許されず、それに反発するほど気概がない僕は律儀に校則を守っていました。
「僕もいつか!」と思いつつも、ボーっと生きていたので、高校に入っても何となく、基本短髪。
ようやく髪の毛を伸ばしたのは大学の頃。
「社会に出たらロン毛なんて出来ない。今のうちだけだ!」って思いっきり伸ばしたんですが、同じサークルにいた女性陣からは「キモい」と言われ、「あれ?うちのサークルの女性の目は節穴かしら?」と本気で心配したものです。


そして社会に羽ばたき、少ない機会ながらも女性と話したりすると、たいてい「髪型?うーん短いのが良いよね」「えー絶対短い方が良いよ」「のひ太、髪切りな」って言う。
いやいやいやいや、と。
ちょっと待って、と。
君らも読んでたでしょ?
いくえみ作品にあんまり短髪の男の子、出てこないでしょ?
髪の毛切って喜ばれたのは、和希くらいでしょ?和希は女の子でしょ!?と。


という文化的な背景により、短髪=モテるというのが、本気でどうしても分からない僕です。
何だったらボサボサの長髪&髭とかがカッコいいといまだに思います。
何で日本人はお侍さん文化を辞めたんだろうと、ぼーっと考えることもあります。
ドラマとかで浪人のちょんまげが解けたところとか、最高にカッコいいと思うんですよ。


と、こんなことを書いてますが、最近僕はN島さんに憧れて、かなり短くなっています……。
最後の一文でここまでの文章を一気にひっくり返して恐縮ですが、もうこれは仕方がない。
あれ、カッコいいもん。あぁなりたいもん。
仕事が忙しかったので、そろそろ髪切りたいなーっていう、どうでも良い話をここまで引っ張った次第です。

 

……もう一回『ダブルフェイス』見よ。