こんにゃくライトセイバー

あさおきて ひるねして よるねた

告白の作法

そろそろ皆さんお気づきかと思いますが、僕の書くちょっとドリーミングなお話はたいてい女性が男性に告白するという形式をとっています。
昨日のも何だかんだでそうですよね。
思うに、お話としては女性の告白の方が美しい気がするんです。
それと男性が告白するパターンが思い浮かばない。


ただ僕くらいの年齢になると、男性も女性も告白しないんですって!知ってました?
なんだかよく分からないうちに体の関係になって、いつの間にか付き合ってたって話ばっかり聞きます。
良いのか?それで?と思うのです。


好きです→了解しました。私もです→今夜は同衾可能でしょうか?→今夜は予定があり、スケジュール上困難です。来週の土曜で如何でしょうか?→了解致しました。当日宜しくお願い致します。
というフローを辿るべきだと思うんです!!
それをなんの申請も出さないうちに、なし崩しって!?
乱れてる!日本の性が乱れてる!!
「何ですか?これ?課長の押印がされていないもの申請されても困るんですよね」って、不備の申請書を手の甲でペンペン叩くような、怖い経理のような社会であってほしい。


そこで、思ったのです。
男性でも美しい告白のパターンを考えておこう、と。
いざという時のために引き出しを広げておくのです。
人生、何が起きるかわからないですからね。


が、考えてみるとあんまり思いつかない。
僕の人生の中で少ないながら何回かは経験があるんですが、どれも……
具体例を上げてみようと思いましたがやめました。
ビックリすることに、どの記憶もかさぶたが乾いてない!!
触ると痛い!!
ましてや、発表なんて……。


んー例えば、駅とかどうでしょう?


反対側のホームにいる彼女。
「○○さん!」
大声で彼女に呼びかける僕。僕!?
振り向く彼女。帰宅を急ぐ人たちも、ふと視線を向ける。
「さっきはちゃんと言えなくて、ごめん!好きです!!付き合ってください!!」
恥ずかしがってうつむき、無視する彼女。
「お姉ちゃん!応えてやれよ!」
茶化す酔っぱらい。
そこへホームに電車が。行く末を気にしつつ乗り込む乗客。彼女も恥ずかしげに乗り込む。
ぷしゅー。閉まるドア。
それでも必死に声をかける僕。
「諦めないから!俺!○○さんがアメリカに行っても、諦めないから!」
その言葉にハッとドアに駆け寄る彼女。必死に僕を見つめる。
「アメリカで待ってて!俺も行く!!」
必死に頷く彼女。
小指をつき出す僕。彼女も小指を突き出し泣きながら頷く。
ぷあーん。そして、走り出す電車……。


みたいな。


……一応、真剣に考えるつもりはあったんです。
ただ、大声で告白するって何かいいなって思ったら、ついこんな話に。
よくないですか?大声の告白。
「○○さん、好きだ!大好きだー!」
「ちょ、やめてよ!恥ずかしい!」
なんて、やりとりを渋谷のスクランブル交差点で。
人生で一回くらい経験してみたいと思いません?


が、あまりにも現実味がないのでもうちょっと真剣に考えてみようと思います。
これは明日までの僕の宿題ですね。むー。