こんにゃくライトセイバー

あさおきて ひるねして よるねた

Feel like free!

いつだって時代の最先端、トップランナーでいたいと思っているのひ太です。こんばんわ。
でも、この変化の激しい現代。
ちょっと気を許すと「え?これってもう流行ってないの?」ってことが、多々あります。


これはかなり前の話(下手したら10年くらい前)になるんですが、友達たちとご飯食べてるときの会話。
女の子A「でもさー、実際に"これから!"ってときに男がトランクスだったら引くよねー」
女の子B「わかるー萎えるよねー」


走り抜ける衝撃。脳天を打つ電流。
マジか!?
そんな話を聞いてるあたいのパンツ、いまトランクス!!
震える声を圧し殺して「え?じゃあ何を履けば?」と聞くと「ボクサーパンツでしょう」とのこと。
ボクサーパンツ!!
いまやユニクロでも売っているので誰でもご存じかもしれませんが、当時はそんなの知りませんでした。


てか、いつからトランクスがそんなに権威を失ったのか?
小学校の体育の時に履いてる友達を見て、か、か、か、か、かっこいい!と思ったはずなのに。
もう衝撃的すぎて、誰とどこでその話をしたかも覚えています。
事件は神保町の中華料理屋で起きる。


その話を聞いた翌日から、僕はボクサー派に寝返りました。
今まで優しく僕を包み込んでくれていたトランクスさんを裏切り、荒々しくも男らしいボクサーさんに抱かれることにしたのです。
初めて履いたときはピッタリくっつく感じが「気持ち悪い……」という感想だったんですが、今や気にならなくなりました。
僕の股間に寄り添う空気のような存在。
まぁ人前でパンツ一丁になるような機会はゴニョゴニョゴニョ……


が!
この前、ボクサーパンツの替えを買いに行ったら、いつもの色でいつものサイズのがない。
ありゃまーと、ふと横を見るとトランクスさんが隅に鎮座ましましている。
まだ頑張ってるんだな……と、ほんの出来心で購入してみました。


で、今日はなにもないだろう日に(や、いつもないんですが)、装着。


風を。
風をね、感じたんです。
自由の風。
もう慣れてしまっていましたが、ボクサーさんに荒々しく抱かれるのとは対局の自由放任主義。
「君は君のままで良いんだよ」と、J-POPみたいなことを呟いてきます。僕の股間に。

こんなにも解放感があったっけ?と。
僕はこの感覚を知っていたはずなのに、すっかり忘れていた。
爽やかに吹き抜ける一陣の風。
この大空に翼を広げ、飛んでいけそう。

特に最近は、少しダボっとしたズボンが流行っているので、より自由を感じます。
free!!


これを味わってしまうと、もう戻れない。いけないことと知りつつ快楽の海に溺れてしまう。
最近、休日はトランクスを履くようになりました。
まるで全裸で歩いているような解放感。

もうね、そんな簡単に出会いとか落ちてないって大人になった僕は知っているんです。
だからこそ、安心してトランクスが履ける。
ボクサーさんは「今日は勝負だろう」という日に履けば良い。
てか、そんな勝負の日にエンカウントしない。悲しいけど知ってる。僕の実績が物語ってる。
そう!街の風を感じながら歩こう!


というわけで、時代のトップランナーasのひ太。
パンツに至っては負けました。
それでも、後悔はしない!
僕は自由への切符を手にいれたのだから……。