こんにゃくライトセイバー

あさおきて ひるねして よるねた

電車の中にて

どうも、こんばんわ。のひ太です。
いま緊急事態!ちょっと聞いてくださいよ。


電車で帰ってる途中なんですが、目の前の女性がcero帽(※)被ってる!
※僕がちょこちょこ好きだ!って言ってるバンドの帽子。最近出たアルバム「ObscureRide」って書いてある!


思わず「あ!」って言っちゃって、顔をあげる女性。
僕が帽子をガン見してることには、たぶん気づかれたと思います。


「あ、この人、私の帽子見てる。cero知ってるのかな?」って言うのがなんとなくお互いに伝わってくる。
「メッチャ好きです!その帽子持ってるってことは、この前のお台場でやったライブ行かれてますよね!?もぉぉぉ……メチャクチャ良かったですよね!!」
って言いたい!
あの感動を語り合いたい!!
こ、これは出会いか?マイスイートがいま目の前に顕現しているのか?


うわー超緊張する!!


……
…………まぁ大方の皆さんの予想通り、そんなことできる訳もなく、日記に情熱を傾けているという、意気地無しな私。
や、言い訳すると今日の夕飯、レバニラ炒め&餃子定食だったんです。
間違いなくニラ臭を体にまとってる!
ダメなシャネルの五番を着てる!
ダメだー。気にして話しかけられなかった!!


僕「あ」
女性「な、なにか?」
僕「あ、いえ。ceroの帽子だなぁって反応してしまいました」
女性「あ、そうなんですね」
僕「お台場のライブですか?」
女性「あ、お台場も行ったんですけど、これはロッキンジャパンで買いました」
僕「あはは、大好きですね。でも、良いなぁ。僕もロッキンジャパン行きたかったなぁ」
女性「コンサート会場で聞くのも良いけど、外で聞くのはまた違いますよね」
僕「わかる!何か野外が似合うよね。マウンテン・マウンテンって曲があるくらいだし」
女性「本当ですね」
僕「そういえば、近くにボーカルの高城さんのバーありますよね。行ったことある?」
女性「あー知ってます。でも、なかなか一人だと行きづらいんですよね」
僕「僕もー。勇気いるよね」
僕「……」
女性「……」
僕「今度、一緒に行ってみます?」


ほら!
シミュレーションではバッチリ!
想像上の僕、スマート!
「想像上の」ってつけると、ツチノコとかユニコーンとか同じ、空想の生き物みたいですが、気にしちゃいけない。
味噌は途中から僕の口調が、敬語とタメ口を織り混ぜるよう、変えているところ。
これにより、親近感と丁寧さを演出するのです。いやー完璧だなぁ。
あとは喋りかけるだけ。もう一歩!