こんにゃくライトセイバー

あさおきて ひるねして よるねた

最近のこと

昨日、飲み会だったんですが、なかなか衝撃的な話を聞きました。
みんな妄想ってしないんですね!?
その話を聞いた時「ふむふむ」とか冷静な顔して、何だったら足とか組んでましたが、内心ではヤカンと枕を持ってジタバタするイメージが浮かぶほどうろたえていました。
うろたえ過ぎて、リアクション出来ず、逆に冷静でした。
これが冷静と情熱の間……


マジかー。
え?じゃあみんな、歩いてる時とか歯を磨いてる時とか朝起きた瞬間とか、何考えてるの?
何にも考えて無いってこと無いでしょう?
何かしら考えてるはず!
今日の予定とか考えません?
それ!
それ妄想だから。未来を考えることは妄想ですよ?
具現化してないだけで、みんな妄想しているはず。


むかし読んだフロイト先生の『精神分析学入門』に書いてありましたよ。
人は日中のほぼ80%を(数字はあやふやな記憶ですが)、白昼夢を見ているって。
白昼夢=妄想ですよ。
みんな、気づいていないだけ。自分のポテンシャルに。
さ、怖くないよ。そこから飛んでごらん。


そんなわけで、最近ファッキンワーク トゥーマッチ状態で考えたことをば。
肉体労働の方が健全だなぁと考え始めています。
僕ら頭の中で色んなことをこね繰り回すより、まず動く。
汗をかき、その対価をいただく。
労働は、肉体活動の延長にあるべきなんではないか、と。


そこで思いついたのが「昔の炭鉱で働きたいな」と。
「未来を考えることは妄想ですよ?」と言っておいて、いきなり「昔の」って言い出したことは、目をつぶって下さい。
昔の炭鉱。
そこには一攫千金を夢見た、屈強な男たちが集まり、一つの町を作り出していたそうです。
朝から晩まで石炭を掘り出す男たち。
常に炭にまみれ、日の光に当たっていないのにその肌は浅黒い。
粉じん爆発やガス毒の危険性を常にはらみながらも「オラァ炭を掘るしかよ、能が無えからよ」と明るく笑う。
「死ぬことは怖くないか?」と聞くと、「よく分かんね」と頭を掻きながら答える。


当時の炭鉱はとにかく儲かり、山の中に都市を作っていたそうです。
そこには多数の飲みどころ、映画館などの娯楽施設、歓楽街があったそうです。
出た途端に色街で消えていく給料。
「よし、俺も今日はあの娘のところに顔出すかなぁ」なんて思った矢先に、花札で負けた借金で給料をぶん取られる。
でも、すぐに高額の給料が支払われるから悲壮感はない。
「また、今度行くかぁ」くらいの感覚しかない。


そんな日は雑魚寝の宿舎に戻って、実家に手紙を書く。
「父さん、母さん、節子。日に日に寒くなりますが、お体を壊したりしていないでしょうか?僕がこの炭鉱の街に来てから、既に3年が経つのですね……」。
そんな出だしで始まる手紙を書きたい。
ちなみに節子は妹です。


正直、皆さんにはこの希望は1ミリも伝わらないだろうことは重々承知しています。
何か、でも、そんな風に明るく働きたいなっていう、実は暗い日記でした。
あーどっか遠くに行きたい。