こんにゃくライトセイバー

あさおきて ひるねして よるねた

妹がほしい

お疲れ様です。のひ太です。
山をね、1個超えました。
昨日・今日と魔女裁判だったんですが、何とか乗り越えてきました。
もうなりふり構わず「同情を乞う」という社会人としては、なかなかの禁じ手を使って。


この山は正直なところ高尾山くらいで、来週には富士山、再来週にはキリマンジャロが待ってます。
なぜ登るのか?
や、登りたくない……!
渋々と登る山々です。


あー妹がほしい。
妹がいれば、もう少し頑張れると思うんです。


僕が家で寝てる時、ドカンという衝撃で目が覚める。
「何?」と思って振り向くと、妹が足を振り上げている。どうも蹴られたらしい。
「え?ちょ」とか言ってるうちに、体をゴロッと足で転がされる。
「ほら、ちょっとスペース空けて」と一人分のスペースを無理矢理に空けさせられた後、自分の枕を投げ、僕の布団で寝始める妹。
「はぁ?何だよ?自分の部屋で寝ろよ」と抗議すると、「ウルサイ!」と一蹴。
「あ、お前、もしかしてさっきの心霊特集で怖くなったんだろ?」と、聞いて
「はぁ?別に怖くないし?」とか強がられたい。
「ほらぁ?たまには?兄弟のスキンシップ的なものが?必要かなって思ったのよ」とか、無茶苦茶な理由をつけられたい。
「ちょっと!スペース空けないでよ!電気は豆電球はつけたままにして!」とか、やっぱり怖いんだなって密かに思いたい。
もういいや、と寝始めて、隣に妹がいるの忘れて『ブッ』とかオナラして
「きゃーー!」とか驚かれたい。
最終的には怒って僕の部屋から出ていかれたい。
そんな夢を見たんです。


あと、普段は無愛想で僕のことをむしろ嫌いっぽいのに、家に彼女を連れて行くと「こんにちわー。あら?"新しい"彼女さんですか?」とか、恋路を邪魔されたい。
なんでそんなんするんだよ!と怒ると、拗ねて「なんか……アニキにはあの彼女は違うなって思って」とか、実は兄のことが大好きっぽいことを匂わせてほしい。
「まぁ、あの子よりはお前の方が可愛いもんな」とからかうと、「はぁ?気持ち悪っ!」とか言ってどっかに行かれたい。
でも、どっかに行く足取りが跳ねるように軽いのを感じたい。


いつもは「アニキ」って呼んでるくせに、外で偶然あった時に、ふと「あ、お兄ちゃん」って昔みたいに呼ばれたい。
一緒にいた妹の友達に「お兄ちゃんだって、可愛い」って笑われるところを見てみたい。顔を真っ赤にして恥ずかしがってる妹を見てみたい!
ついでに「あんたの『お兄ちゃん』カッコイイね」って、こそっと話されたい!


帰りが遅くなった妹を駅まで迎えに行きたい。
「は?なんでアンタがいるのよ?」
「や、なんか帰りが遅いから……じゃなくて、コンビニ行こうとして、たまたま」とか僕も苦しい言い訳したい。
「ふーん、私が心配なんだぁ?あー昨日、私、デートってあんたに言ったしねー」とニヤニヤされたい。
「だから、別にコンビニ行くだけだし」
「ねぇ、アニキ。遠回りして帰ろっか?」
「はぁ?」
「小さいころ一緒に見た桜、見に行こう!"コンビニ"でビール買って」
って誘われたい。
「しかたねーなー」って一緒に歩きたい。
「で、どうだったんだ?デ、デートは?」と、しどろもどろに聞きたい。
「えぇ?聞こえなーい」
って走りだす妹を見てみたい。


こんなことがあれば、もう少し頑張れると思うんです。
あー妹できないかなぁ。
や、出来たらビビるな……