こんにゃくライトセイバー

あさおきて ひるねして よるねた

電話とトキメキ

いやー今日は忙しかった!
今の僕の仕事は、対お客さんの仕事と、課のお金の出入り管理をやってたりします。
で、今日は後者の仕事。


詳しくは書けないのでボカしますが、皆さんは家で食費とか雑貨費とか分けてたりします?
さらに言うと封筒に予め使うだろう分を入れておいて、その中から出してたりします。
やってるとしたら、やりくり上手な素敵な家庭人。
今日はですね、雑貨費の中から食費を出しちゃったということが分かりまして。


家の中であれば、使っちゃった分を食費の封筒から出して、貨費の封筒に入れてあげれば問題ないんですが、会社だとこれが超大変。
断じて、僕のミスではないと会社では上げられない声を上げておきますが、上司から「何とかしておいて」と言われれば、のひ太 is 下っぱなので、戦闘員風に「イー!」と言わざるを得ません。


が、「イー!」と言ったものの、やり方がわかんない。
ショッカーとして地下の秘密基地から飛び出したものの、ライダーがどこにいるか分からない。キョロキョロしてる。
助けて!ってことで、本社に連絡してみました。
あ、ちなみに今日の本題はここからです。食費とか雑費とか無視しても何ら問題ない日記です。


社内電話帳で詳しそうな人に当たりをつけて電話。
面識ナッシングです。
「はい、○○です」と。
こんなことってあるのかと。
声に恋する5秒前。


涼やかで、伸びやかで、まるで春風のような女性の声。
声だけで育ちの良さを感じさせます。
かっくじつに、この声の人は小学校の時バイオリン習ってましたね。ヘタすると今も。
それで、郊外の豪邸からリムジンで送り迎えされてますね。
「こんな送り迎えなんて不要ですわ」とか、運転手の鈴木に言ってる。
「明日からは皆さんと同じように、電車で通いますわ」
「お嬢様、困ります!私が旦那様にお叱りを受けます!」
って鈴木を困らせてる。
ようするに、すごい可憐な声の女性だったわけです。


そんな人が優しく色々と教えてくれるんです。
何てこと!
困って何度か電話してると
「分かりづらくてごめんなさい。でも、もう少しなんで、頑張って下さいね」
ギャーー!!
まさか、世の中にはこんなトキメキが!


でも、悲しいかな。
○○さんのテキパキとした応対で思ったより早く用事が終わってしまう。
これは適当な理由(経理処理がわからないとか、うんぬんかんぬん)で、また今度電話してみよう!とか思ってる勤務中。


僕「なんかいつもすいません。○○さんには頭が上がらないな。今度奢らなきゃ」
○○さん「え!……そんなこと言われちゃったら、わたし本気にしちゃいますよ」
それは初めて聞いた、彼女の少しだけ嗜虐的な声だった……
○○さん「夜の経理はこんなに甘くないんですからね」
うわーお互い顔が分からないから、待ち合わせの時どうしよう!!


みたいなことを考えてるなんて、電話先の○○さんは露にも思ってないだろうなぁ。
そして、こんなこと書きながら、きっと僕は電話しないだろうなぁ。
そんな勇気あったら、もっと違う人生だったわ!