こんにゃくライトセイバー

あさおきて ひるねして よるねた

平日をロックに

どうも、のひ太です。
暗い道を一人トボトボ歩く人に、付けているマスクをずらしながら聞きたい。
「わたしのブログ、おもしろい?」と。
口裂け女風に。


ここ最近、自分でも酷いなと思ってるこんにゃくライトセイバー
GWは特に酷かった。
あんな「見て!私を!充実した休みを!キラキラした生活を!」みたいなブログ。
下手したら歌い始めてしまいそうな浮かれた内容。
「私がこんなものを創り出すなんて……」と、生き返りの方法を探していたつもりが、人喰いゾンビを生み出してしまった科学者のように、自分の創作物におののいているわけです。おのののか(言いたいだけ)。


前にも書きましたが、僕の文章の燃料は妬みと嫉み。負の感情。
なんかね、そういう気持ちを忘れてた。
昔はステージ上で豚の生首を頭にかぶり、見に来た客どもに家畜の内蔵を投げつけるロッカーだった。それがいまや愛と平和をフォークギターで歌うようになっちまってた。
ギラギラした熱い気持ちを、あの時あの場所に忘れて来ちまってた(言いたいだけ2)。


そんなわけで、この一週間なんとかパッションがほとばしらないかと、ウンウン唸ってました。
が、ノーアイディア。意識すればするほど身は縮こまり、身体が動かないの。辛いの。
こんな気持ちになるならブログなんて止めてしまおうかと思ったほどです。
だが、しかし!
神は見ておられた。今朝救われたのです。
前置きが非常に長くなりましたが、その話をしましょう。


GW明けで仕事が全く捗らない今週一週間。
「こりゃ、あかん」と慣れない関西弁をつぶやきながら、始発で出社した、今日というこの良き日。
眠い、ダルい、仕事行きたくないと思う、早朝の山手線。
後味の悪い映画を見たあとみたいにダウナーでした。


その山手線に小学5年生くらいでしょうか?男の子と女の子が手を繋いで入ってきました。
もうね、この時点でなんてものを見せてくるんだ?人生は?と思いますよね。
こんな小さいうちから男女で登校とか、不純異性交遊取締法に引っかかるだろう、と。
男女が並んで歩いていのは親族、もしくは20歳を超えた成人じゃないと行けなかったはず。警察はなにをしてるんだ?思えば、クリスマスもバレンタインもあいつ等は何もしないようんぬんかんぬん……的なことを考えていたわけです。


最近、電車で新聞を読むようになったのですが、それも全然頭に入らず。
もう日産とかどうでもいい!三菱自の社長さん、下がり眉だなとかどうでもいい!
その繋いだ手を離したまえ、離したまえ、離したまえ……と大人気なく念ずること5分。
女の子が「本を読むから」と手を離しました。
やった!勝った!僕は勝ったよ、母さん!と、心の中で両親に報告したのもつかの間でした。


女の子が取り出した本をひらくと、そこは見馴れない横書きの記載。
え?何読んでるの?と覗き見してみる(こう自分の日記を読み返すと、ナチュラルに覗き見してますね)と、そこはサンバディトゥナイ。
えいご!しかもかなり細かい文字!まじか!?
君は小5にして彼氏と登校し、かつ移動の電車の中で英語の本を読むのか?
てか、彼氏?ビックリしないの?と、男の子の方を見てみると、こいつもね、英語の本を広げてるの。
その時の僕の瞳孔、死ぬんじゃないかってくらい広がってたと思います。
なに?世の中、こんなことになってんの?


……。
もうね、清々しいほどの敗北感。外を見れば拔けるような青空。そっか、おれ、負けたんだな……と、すんなりと受け入れられました。持って帰ろう、甲子園の土を。
そんな彼女の本のタイトルは『I am Perfect』でした……。


そんな、何でもないようなことを書いてみました、こんにゃくライトセイバー
何となく「あ、ブログってこう書くんだった」と、本当に少しですが思い出すことができたような気がします。
なんて言うか、心の中に小さく泡立った波紋を「みんなー!見てー!ここに大波が来たよーー!大変だーーー!!」って拡声器を使って、騒ぎ立てるのがブログだったな、と。
そう考えるとロックなことをしてるな、カッコいいな、自分とも思うわけです。
ロッカーのひ太。シャワーが熱かったら帰ります。


そんな初期衝動を思い出させてくれた、あの二人にありがとうと言いたいです。
でも、いきなり言ったら確実に変なおじさんとして捕まるので止めておきました。理性。